
無職の人でもつみたてNISAはできるの?
デメリットや注意点はあるの?
このような疑問や不安を解説する内容となっています。
結論から言うと、無職の人でも問題なくつみたてNISAは利用できます!
それに、無職だからといってデメリットも特にありません。
この記事では、以下の内容について解説しています。
▶︎ 無職の人でもつみたてNISAは利用できる
▶︎ 無職の人がつみたてNISAを利用してもデメリットがない理由
▶︎ 無職の人が利用する2つの注意点
▶︎つみたてNISAをはじめるのに必要な書類
この記事を読めば、無職の人でも安心してつみたNISAを始められることが、お分かり頂けると思います。
是非最後までご覧下さい。
つみたてNISAは無職でも利用できる!
つみたてNISAは、無職の方でも利用できます。
なぜならつみたてNISAは、「日本に住んでいる20歳以上の方」全員が対象になっている制度だからです。

当然の対象者の職業が、正社員でもパートでも学生でも、もちろん無職の方でも関係ありません。
無職の人でもデメリットは特にない
無職の人がつみたてNISAを始めても、特にデメリットはありません。
しかし、無職の人がつみたてNISAを始めるにあたって、このような疑問や不安があると思います。
▶︎ 職業の記入欄に職業を書くのはなんで?
▶︎ 無職でも同じように、非課税メリットを受けられるの?
▶︎ 税務署の審査が不利にならないの?
▶︎ 年間所得が増えて、扶養控除や配偶者控除に影響しないの?
これらの疑問を踏まえて、順番に解説していきたます。
職業の記入欄があるのはインサイダー取引の調査のため
証券口座を開設する際に職業を記入する欄がありますが、職業や収入を確認されているのではありません。
インサイダー取引の調査のためです。
インサイダー取引とは、上場会社の関係者などがその職務や役職によって得た未公開の情報を利用し、株式取引することで自分の利益を図ること
インサイダー取引を防ぐために、上場企業の会社関係者かどうかを調査しているのです。
実際に専業の投資家や定年退職した人は、無職ですが問題なく口座開設できますよね。
無職の方は、「無職」と記入しても大丈夫ですよ!
職業や収入は関係なく、誰でも同じように非課税になる
つみたてNISAは、職業や収入に関係なく、誰でも同じように非課税メリットを受けられます。
この点が、iDeCoやふるさと納税とは異なります。

つみたてNISAとは、投資で増えた利益に税金がかからない制度です。
ほんらい、投資で得た利益(運用益・売却益)には、20.315%の税金がかかりますが、
つみたてNISAを利用すると、年間の投資額が40万円までは20年間、税金がかからなくなります。
iDeCoやふるさと納税は、職業や収入によって非課税メリットが変わりますが、
つみたてNISAは投資に対する非課税制度なので誰でも同じように非課税メリットを受けられるのです。
NISA口座開設の審査に職業は関係ない
NISA口座を開設する際に、証券会社を通じて税務署の審査がありますが、
この審査は、重複してNISA口座を開設していないかのチェックをしているのです。
職業や収入、貯蓄などの経済状況を審査しているのではありません。
NISA口座は、1人1口座しか開設できないルールがあります。
▶︎ NISA口座のルール
「一般NISA」か「つみたてNISA」のどちらか1口座のみ開設できる
そのため、すでに他の金融機関でNISA口座が開設されていないか確認しているのです。
無職だからといって審査に影響することはありませんので、安心して下さい。
扶養控除や配偶者控除に影響しない
つみたてNISAを利用して利益が出ても、扶養控除や配偶者控除などに影響することはありません。
無職の人がつみたてNISAを利用する際に気になることは、投資で得た利益が年間の合計所得に含まれるのかという点だと思います。
そもそもつみたてNISAの利益は非課税です。そのため、所得控除の計算における年間の合計所得に含まれることはありません。
投資家本人や配偶者等がNISA口座で得た譲渡益や配当金等が合計所得金額に含まれないことから、配偶者控除や扶養控除などの判定に影響がありません。
引用:NISA制度は確定申告で適用できるの?確定申告への影響は?(辻・本郷税理士事務所)
扶養控除や配偶者控除などに影響することがないため、学生の方や奥さん無職の方でも安心して始めることができます。
無職の人がつみたてNISAを始める際の2つの注意点
無職の人がつみたてNISAを利用してもデメリットはありませんが、2つの注意点があります。
▶︎ 「特定口座(源泉あり)」で開設する
▶︎ 投資額は家庭の経済状況に合わせて決める
順番に解説していきす。
①「特定口座(源泉あり)」で開設する
無職の方が口座を開設する際は「特定口座(源泉あり)」を選びましょう。
先ほど紹介した通り無職の方がつみたてNISAを利用しても、控除に影響することはありません。
しかし、うっかり年間投資額をオーバーしてしまったり、つみたてNISA以外にも投資にチャレンジしたくなり、40万円の投資額を超えることがあるかもしれません。
そのような場合でも「特定口座(源泉あり)」を選んでいれば、利益が出てもそのたびに税金が引かれるため、課税対象の所得ではなくなります。
▶︎ 特定口座(源泉あり)←これを選ぶ!
証券会社が年間取引報告書を作成するため、確定申告は不要
▶︎ 特定口座(源泉なし)
証券会社が年間取引報告書を作成しますが、確定申告が必要
▶︎ 一般口座
投資をおこなう本人が年間取引報告書を作成し、確定申告が必要
年間の合計所得には含まれず、確定申告の必要もないので、扶養から外れる心配はありません。
②投資額は家庭の経済状況に合わせて決める
つみたてNISAの毎月の投資額は、家庭の経済状況に合わせて決めましょう。
つみたてNISAの非課税投資枠は年間40万円、毎月では33,333円ですが、無理して全額使う必要はありません。
毎月の投資額の変更は臨機応変にできるので、初めは少額からでもスタートしてみるといいでしょう。
つみたてNISAに必要な書類はマイナンバーがあればOK
つみたてNISAを始めるための口座開設には、「マイナンバーカード」か「通知カード」のどちらかを用意する必要があります。
それは、つみたてNISAの口座開設はマイナンバー(個人番号)の登録が義務化されているからです。
マイナンバーカードを持っている人
マイナンバーカードだけで用意すればOKです。
✔︎「マイナンバーカード」だけでOK

通知カードを持っている人
通知カードでマイナンバーの登録を行い、本人確認書類として運転免許証、保険証などを用意します。
✔︎「通知カード」と「本人確認書類」の2つが必要です
①通知カード▼

②本人確認書類▼

※通知カードは、全国民に割り当てられたマイナンバーを通知するための書類です。そのため、全ての人に郵送されていますので、手元に必ずあるはずです。
【まとめ】つみたてNISAは無職でもできる
この記事を読んで頂いて、つみたてNISAは無職の方でも利用できることがが分かって頂けたと思います。
最後にこの記事の内容をまとめました。
▶︎ つみたてNISAは無職でも利用できる!
▶︎ 無職の人でもデメリットは特にない
・職業の記入欄があるのはインサイダー取引の調査のため
・職業や収入は関係なく、誰でも同じように非課税になる
・NISA口座開設の審査に職業は関係ない
・扶養控除や配偶者控除に影響しない
▶︎ 無職の人がつみたてNISAを始める際の2つの注意点
①「特定口座(源泉あり)」で開設する
②投資額は家庭の経済状況に合わせて決める
▶︎ つみたてNISAに必要な書類はマイナンバーがあればOK
つみたてNISAは無職の人でも関係なく、非課税メリットを受けることができます。
つみたてNISAは、初めての資産形成にピッタリの制度です。資金に余裕があれば、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。