
・楽天証券のカード決済で6月以降にスタートした人は40万円使い切れないの?
・カード上限50,000円を使いつつ40万使い切る方法が知りたい!
このような楽天証券ユーザーの悩みを解決できる記事になっています。
このケースのように「6月以降にスタートした場合、カード決済で50,000円使いつつ40万円の枠を使い切る」ためには、ちょっとしたポイントがあります。
この記事では、設定する際の2つのポイント、実際の画面を使った設定手順、スタートした月ごとの設定金額を解説していきます。
調べても解決できなかった方やイマイチ理解できなかった方のために、丁寧にわかりやすく解説していきます。
資金に余裕がある人は40万円使い切って非課税枠をフル活用した方が断然お得です。
是非最後までご覧下さい。
40万円使い切るための2つのポイント
楽天証券で、つみたてNISAを年の途中から始めようとする人が、40万円使い切れないといった声をよく聞きます。
引落方法を証券口座にした人は、問題なく設定できると思うのですが、
クレジットカード決済に設定し、なおかつ6月以降にスタートしている人は、設定方法に苦戦しているのではないでしょうか。
カード上限額の50,000円を使ってポイントを最大限に貯めつつ、40万円の枠を使い切るためには、ちょっとしたコツがいります。
そのため、2つのポイントを抑えてから実際に設定していきましょう。
① 2回の積立設定が必要
② 33,333円にすると設定できない
それでは詳しく解説していきます。
すぐに積立設定の手順が知りたい方はこちらへどうぞ→『 実際の画面を使った積立設定の手順 』
ポイント①:2回の積立設定が必要
カード決済で6月以降につみたてNISAをスタートする場合、2回の積立設定が必要になります。
なぜなら、1回の設定だけでは40万円の枠を使い切ることができないからです。
例えば、1月〜5月につみたてNISAをスタートする人は、残りの月が8ヶ月以上になるため、カード上限額の50,000円で使い切ることができますが、
6月以降にスタートする人は、残りの月が少なく毎月50,000円の積立では40万円を使い切ることができないのです。

そのため、残りの枠を全て使い切るためには「カード決済で50,000円分使う設定」と「証券口座の引落で残りの枠を使い切る設定」の2回の設定が必要になるのです。
▶︎ 1回目
引落方法:楽天クレジットカード
設定内容:カード決済で50,000円分使う設定
▶︎ 2回目
引落方法:証券口座
設定内容:残りの枠を使い切る設定
ポイント②:33,333円にすると設定できない
2つ目のポイントは、カード決済50,000円の積立設定する内訳を「積立金額33,333円」と「増額設定16,667円」にしないことです。
このように積立金額を33,333円にしてしまうと、エラーにより残りの枠を使い切る設定ができなくなるのです。
なぜなら、つみたてNISAの積立金額の上限は33,333円だからです。
この時点で毎月の上限額に達してしまい、次の設定に進めなくなってしまうのです。

積立金額33,233円にする
そのための対処法は、カード決済50,000円の内訳を「積立金額33,233円(100円引いた)」と「増額設定16,767円」にすることです。
なぜなら、積立金額を100円引いたことで上限の33,333円に達しなくなったので、次の残りの枠を使い切る設定に進むことができます。

引いた100円を次の残りの枠を使い切る設定に回すことで、2回目の設定が可能になるのです。
ここで「100円」としたのは、積立金額の設定が100円以上でなければならないというルールがあるからです。
今回は説明の便宜上100円としましたが、ご自身で金額を計算される方は100円以上で好きな金額を設定し調整しても大丈夫です。
「計算するのが面倒くさい」という方は、この記事の金額をそのまま入力して下さいね。
実際の画面を使った積立設定の手順
では実際に、つみたてNISAを8月からスタートする場合を例に設定手順を解説していきます。
8月スタートの場合は、残りが5ヶ月です。
40万円の枠を使い切るためには、ひと月あたり80,000円を使う設定をする必要があります。
そのための設定は以下のようになります。
積立金額 | 増額設定 | 合計 | |
1回目 | 33,233円 | 16,767円 | 50,000円 |
2回目 | 100円 | 29,900円 | 30,000円 |
なぜこのような金額になるかも、合わせて解説していくので安心して読み進めて下さい。
スタートする月が、8月以外の人はこちらも一緒に参考にして下さい→『 スタートする月ごとの設定金額の目安 』
【1回目】カード決済50,000円の設定
まずは、カード決済で50,000円を使う設定です。
楽天クレジットカード決済を選択
「楽天クレジットカード決済」を選択し、カード情報を入力します。

積立金額を33,233円にする
積立金額を「33233」と入力します。
続いて、分配金コースを「再投資型」、ボーナス設定を「しない」と選択します。

ここでは「33,233」と入力します。なぜなら、「33,333」と入力すると毎月の上限である33,333円に達し、エラーを認識してしまうため、2回目の設定に進めなくなってしまうからです。
詳しく知りたい人は、こちらを参考にして下さい→『 33,333円にすると設定できない 』
増額設定を16,767円にする
「増額する」を選択し、金額を「16767」と入力します。

「目録見書の確認へ」を選択し、設定を完了させます。
これでカード決済50,000円の設定は終了です。
8月スタートの場合の残り5ヶ月×50,000円=250,000円の設定が完了しました。
続いて「残りの枠を使い切る設定」に移ります。
【2回目】残りの枠を使い切る設定
続いて、残りの枠を使い切る設定です。
1回目のカード決済50,000円の設定で、250,000円を使う設定をしました。
そのため、残りの150,000円を使い切る設定が必要になります。
証券口座を選択
「証券口座」を選択し、「積立タイミング」と「積立日」を入力します。

積立金額を100円にする
積立金額を「100」と入力します。
分配金コースは「再投資型」、ボーナス設定は「しない」と選択します。

1回目の積立金額の設定では「33,233円」でした。その際引いた金額の100円を2回目の設定で使っています。
増額設定は「設定する月によって異なる」
「増額する」を選択し、金額を「29,900」と入力します。

増額設定の金額はスタートする月によって異なります。
8月スタートの場合は「29,900」となります。
8月からスタートすると残りは5ヶ月です。1回目の設定は、5ヶ月×50,000円=250,000円となりましたね。
残りは150,000円となり、残りの枠を使い切るにはひと月当たり30,000円使う必要があります。
積立金額は100円で設定しているので、引いた29,900円が増額設定の金額になるのです。

これで残りの枠を使い切る設定は終了です。
残り5ヶ月×30,000円=150,000円の設定が完了しました。
これで1回目の設定と合わせて400,000円使い切ることができます。
スタートする月ごとの設定金額の目安
先ほどの例は、8月スタートでした。
ここでは、スタートする月が「6月」「7月」「9月」「10月」「11月」「12月」のケースに適した設定金額を紹介します
6月スタートの積立設定の金額
6月スタートの場合、残りは7ヶ月ですのでこのように設定します。
【1回目】カード決済50,000円の設定
引落方法:楽天クレジットカード
積立金額:33,233円
増額設定:16,767円
【2回目】残りの枠を使い切る設定
引落方法:証券口座
積立金額:100円
増額設定:7,042円
端数が出てしまうため合計金額は399,994円となりますが、ほぼ使い切ることができます。
残りの6円も使い切りたい場合は、ボーナス設定を利用して下さい。
7月スタートの積立設定の金額
7月スタートの場合、残りは6ヶ月ですのでこのように設定します。
【1回目】カード決済50,000円の設定
引落方法:楽天クレジットカード
積立金額:33,233円
増額設定:16,767円
【2回目】残りの枠を使い切る設定
引落方法:証券口座
積立金額:100円
増額設定:16,566円
端数が出てしまうため合計金額は399,996円となりますが、ほぼ使い切ることができます。
残りの4円も使い切りたい場合は、ボーナス設定を利用して下さい。
9月スタートの積立設定の金額
9月スタートの場合、残りは4ヶ月ですのでこのように設定します。
【1回目】カード決済50,000円の設定
引落方法:楽天クレジットカード
積立金額:33,233円
増額設定:16,767円
【2回目】残りの枠を使い切る設定
引落方法:証券口座
積立金額:100円
増額設定:49,900円
合計金額は400,000円となり、全額使い切ることができます。
10月スタートの積立設定の金額
10月スタートの場合、残りは3ヶ月ですのでこのように設定します。
【1回目】カード決済50,000円の設定
引落方法:楽天クレジットカード
積立金額:33,233円
増額設定:16,767円
【2回目】残りの枠を使い切る設定
引落方法:証券口座
積立金額:100円
増額設定:83,233円
端数が出てしまうため合計金額は399,999円となりますが、ほぼ使い切ることができます。
残りの1円も使い切りたい場合は、ボーナス設定を利用して下さい。
11月スタートの積立設定の金額
11月スタートの場合、残りは2ヶ月ですのでこのように設定します。
【1回目】カード決済50,000円の設定
引落方法:楽天クレジットカード
積立金額:33,233円
増額設定:16,767円
【2回目】残りの枠を使い切る設定
引落方法:証券口座
積立金額:100円
増額設定:149,900円
合計金額は400,000円となり、全額使い切ることができます。
12月スタートの積立設定の金額
12月スタート場合の40万円使い切る設定は「未確認」です。
楽天証券に問い合わせしても「積立設定に関する質問には答えかねます」とのことでした。
以下は想定の設定になりますので、ご了承下さい。
【1回目】カード決済50,000円の設定
引落方法:楽天クレジットカード
積立金額:33,233円
増額設定:16,767円
※増額設定は年に2回以上積み立てれる場合のみ利用できるため、12月スタートの場合は利用不可の可能性があります。
【2回目】残りの枠を使い切る設定
引落方法:証券口座
積立金額:100円
ボーナス設定:349,900円
12月スタートの場合は、引落方法を40万円全額を証券口座にすることを検討してもいいと思います。
【注意】来年の設定を忘れないようにしよう
今回紹介した設定は、今年の枠を使い切るための設定でした。
そのため、来年の40万円の枠を使い切るための設定を忘れないようしましょう。
来年の1月からカード決済で毎月33,333円使うためには、今年の「11月13日」〜「12月12日」の期間に設定を変更する必要があります。
それは、2022年1月にスタートするための設定期限が、2021年の12月12日までだからです。
また、11月13日より前に設定してしまうと、12月の積立設定に反映されてしまいます。
忘れないように、「11月13日〜12月12日」の期間に設定を変更して下さい!
【まとめ】カード決済で40万円の枠を使い切る方法
この記事を読んで頂いてつみたてNISAを、楽天証券のカード決済で6月以降にスタートした人が、カード上限50,000円を使いつつ40万使い切る方法が分かって頂けたと思います。
最後にこの記事の内容をまとめました。
▶︎40万使い切るための2つのポイント
① 2回の積立設定が必要
② 33,333円にすると設定できない
▶︎ 実際の画面を使った積立設定の手順
▶︎ スタートする月ごとの設定金額の目安
▶︎【注意】来年の設定を忘れないようにしよう
今年中につみたてNISAを始めることで、制度をフルに活用して将来の資産作りに役立てましょう!
最後まで読んで頂いてありがとうございました。